グループホーム建設で使える補助金とは?

グループホーム建設で使える補助金は、施設の種類で変わる

障害者グループホームと認知症高齢者グループホームの違い

グループホームと一口にいっても、補助金を調べるときは施設の種類を分けて考える必要があります。主に、障害者グループホームと認知症高齢者グループホームでは、根拠となる制度や申請ルートが異なります。

障害者グループホームは共同生活援助として扱われ、社会福祉施設等施設整備費国庫補助金などが関係します。一方、認知症高齢者グループホームは介護保険の地域密着型サービスに位置づけられ、地域医療介護総合確保基金を活用した整備が中心です。

建設本体に使える補助金と、開設準備向け補助金は別に考える

補助金を確認する際は、建物の新築・増築・改築に使える制度なのか、備品購入や消防設備などの開設準備に使う制度なのかを分けることが重要です。名称だけで判断すると、対象外の費用を見落とす可能性があります。

たとえば、建設本体に使える補助金とは別に、初度調弁費や消防設備、バリアフリー改修、開設前の準備経費に対応する制度があります。補助金ごとに対象経費が異なるため、建設費全体を一つの制度でまかなえるとは限りません。

国の制度でも、申請は自治体ルートになることが多い

グループホーム建設に関係する補助金には、厚生労働省の制度が関係するものがあります。ただし、事業者が国へ直接申請する形ではなく、都道府県や指定都市、市町村を通じて協議・申請するケースが一般的です。

そのため、国の制度名を知るだけでは不十分です。実際には、建設予定地の自治体がその年度に募集しているか、どの施設を優先しているか、いつまでに協議書を提出する必要があるかを確認しなければなりません。

グループホーム建設に使える主な補助金制度

障害者グループホーム向け|社会福祉施設等施設整備費国庫補助金

障害者グループホームの建設本体に関係する代表的な制度が、社会福祉施設等施設整備費国庫補助金です。共同生活援助事業所の創設や改築などに活用できる可能性があり、自治体を通じて協議が行われます。

補助額は、施設種別や定員、地域区分、自治体が示す補助基準単価などによって変わります。全国一律で「いくら受け取れる」と判断するのではなく、建設予定地の自治体が公表する当年度の整備方針を確認することが大切です。

情報参照元:関東信越厚生局公式サイト(https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/kenko_fukushi/20130618-2.html)

認知症高齢者グループホーム向け|地域密着型サービス等整備助成事業

認知症高齢者グループホームの建設では、地域医療介護総合確保基金のうち、地域密着型サービス等整備助成事業が関係します。新築、改築、改修などの整備に使える可能性がある制度です。

愛知県の要綱では、認知症高齢者グループホームの整備単価として1施設あたり4,150万円が示されています。空き家を活用した整備では別単価が設定されるため、計画内容に応じて確認が必要です。

開設準備費に使える施設開設準備経費等支援事業

施設開設準備経費等支援事業は、建物そのものの工事費ではなく、開設準備に必要な費用を支援する制度です。認知症高齢者グループホームでは、備品、職員採用、研修、開設前の諸経費などが対象になる可能性があります。

愛知県の要綱では、認知症高齢者グループホームについて定員1人あたり103.6万円の単価が確認できます。ただし、自治体で募集されている年度や対象範囲は変わるため、建設補助とセットで確認しましょう。

用地確保に関係する定期借地権設定のための一時金支援事業

グループホーム建設では、建物の工事費だけでなく、土地の確保も大きな課題になります。認知症高齢者グループホームでは、定期借地権設定のための一時金を支援する制度が関係する場合があります。

この制度は、建物工事費に直接充てるものではなく、借地代の前払いにあたる一時金を支援するものです。土地取得費そのものではなく、用地確保の方法に応じて使える制度かどうかを確認する必要があります。

愛知県でグループホームを建設するときに確認したい補助金

愛知県社会福祉施設等施設整備費補助金

愛知県内で障害者グループホームを建設する場合、愛知県社会福祉施設等施設整備費補助金を確認します。共同生活援助事業所も対象に含まれ、創設や改築などの施設整備に使える可能性があります。

補助額は、補助基準単価と対象経費の一定割合を比較して決まる仕組みです。ただし、建設予定地が名古屋市などの指定都市にある場合は、県ではなく各自治体へ直接確認する必要があります。

愛知県介護施設等整備事業費補助金

認知症高齢者グループホームの整備では、愛知県介護施設等整備事業費補助金も確認対象です。地域医療介護総合確保基金をもとに、地域密着型サービス施設の整備を支援する制度として位置づけられます。

認知症高齢者グループホームの整備単価は、1施設あたり4,150万円が目安です。空き家を活用する整備では1,100万円の単価が示されており、新築か改修かによって使い方が変わります。

名古屋市内の建設では、県ではなく市の制度を確認する

愛知県の制度を調べる際に注意したいのが、名古屋市内の案件です。愛知県の障害福祉施設整備補助では、建設予定地が指定都市にある場合、各自治体に直接問い合わせるよう案内されています。

つまり、名古屋市内で障害者グループホームを建設する場合は、愛知県ではなく名古屋市の補助制度を確認するのが基本です。同じ愛知県内でも、名古屋市内と市外では申請窓口が異なる点に注意しましょう。

名古屋市で使えるグループホーム建設関連の補助金

名古屋市障害福祉サービス事業所等施設整備費補助金

名古屋市内で障害者グループホームを新築・増築・改築する場合、主力となるのが名古屋市障害福祉サービス事業所等施設整備費補助金です。共同生活援助事業所が整備補助の対象に含まれています。

名古屋市の資料では、共同生活援助の参考補助基準単価として3,210万円が示されています。短期入所整備加算やエレベーター等設置整備加算などもあり、重度障害者の受け入れを見込む計画では特に確認したい制度です。

情報参照元:NAGOYAかいごネット公式サイト(https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/wel/docs_jigyosya/2025052000028/)

名古屋市共同生活援助事業設置費補助金

名古屋市共同生活援助事業設置費補助金は、障害者グループホームの開設初期費用を支援する制度です。建物本体の建設費ではなく、初度調弁費や消防法設備設置費などが対象になります。

公開資料では、共同生活住居1住居あたり初度調弁費30万円、消防法設備設置費175万円が確認できます。建設費そのものを補助する制度ではないため、本体整備の補助金とは分けて考える必要があります。

情報参照元:NAGOYAかいごネット公式サイト(https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/wel/docs_jigyosya/2024082100036/)

名古屋市障害者グループホームバリアフリー化改修補助金

既存建物を活用して障害者グループホームを運営する場合は、名古屋市障害者グループホームバリアフリー化改修補助金を確認できます。重度障害者の受け入れや高齢化に対応する改修が対象です。

補助額は、対象経費と80万円を比較して低い方に4分の3を乗じる仕組みで、実務上の上限は60万円です。新築工事ではなく、段差解消や手すり設置などの改修向け制度として活用を検討します。

情報参照元:NAGOYAかいごネット公式サイト(https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/wel/docs_jigyosya/2024092600021/)

認知症高齢者グループホームは市の整備事業者公募が入口になる

名古屋市内で認知症高齢者グループホームを整備する場合、まず市の整備事業者公募を確認します。補助金の前に、公募で整備事業者として選定されることが実務上の入口になります。

令和9年度開設分の募集では、新築・増改築・改修を問わず、1事業所あたり3ユニット・27人以下などの条件が示されています。計画地、定員、開設時期を固めたうえで、早めに公募情報を確認しましょう。

情報参照元:NAGOYAかいごネット公式サイト(https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/kaigo/company/docs/2026032400012/)

グループホーム建設で補助金を使うときの申請スケジュール

前年度から事前協議が必要になるケースが多い

グループホーム建設の補助金は、思い立った時点ですぐ申請できるとは限りません。多くの場合、整備する年度の前年度から自治体との事前協議が始まり、計画の妥当性や資金計画が確認されます。

名古屋市や愛知県の資料でも、夏頃に協議書を提出し、翌年度の内示や交付決定を待って整備に進む流れが示されています。補助金を前提にするなら、開設予定時期の1年以上前から準備することが重要です。

交付決定前の契約・着工は原則避ける

補助金を使う場合、交付決定前に工事契約や着工をしてしまうと、対象外になる可能性があります。建設予定地を確保したあとでも、正式な手続きの順番を守ることが必要です。

特に施設整備補助では、内示後に交付申請を行い、交付決定を受けてから契約・着工する流れが基本です。設計、見積、資金計画を先に整えつつ、工事開始のタイミングは自治体に確認しましょう。

申請前に用地・図面・資金計画を固めておく

補助金申請では、制度の対象になるかだけでなく、計画が実現可能かも見られます。そのため、用地の権利関係、建物の規模、定員、図面、資金計画などを早い段階で整理する必要があります。

土地の売買や賃貸、借入金、自己資金、寄附の有無なども確認されます。特にグループホームは運営開始後の収支も重要になるため、建設費だけでなく開設後の人員体制や収入見込みも準備しておきましょう。

グループホーム建設の補助金申請で準備すべき書類

事業計画書・収支計画書

事業計画書では、どのような利用者を対象に、何人定員で、どのような支援体制を整えるのかを説明します。障害者グループホームでは、重度障害者の受け入れ方針や地域生活支援との関係も重要になります。

収支計画書では、建設費だけでなく、開設後の収入と支出を見通す必要があります。補助金を受けても運営が不安定では評価されにくいため、人件費、家賃、報酬収入、借入返済まで含めて整理しましょう。

図面・見積書・土地関係書類

建設補助では、平面図、配置図、面積表、見積書などの資料が求められます。居室、共用部、浴室、トイレ、避難経路などが基準に合っているかを確認できる図面が必要です。

土地関係書類も重要です。所有地であれば登記事項、借地であれば賃貸借契約や承諾書、地上権設定の条件などを整理します。用地の権利関係が不安定な計画は、補助金協議でも不利になりやすい点に注意が必要です。

自己資金・借入計画を示す資料

補助金は建設費の一部を支援するものであり、全額をまかなえるとは限りません。そのため、自己資金や金融機関からの借入、福祉医療機構などの融資予定を示す資料が必要になります。

自治体は、補助対象外経費や補助金交付までの立替資金も含めて、事業者が資金を確保できるかを確認します。資金不足のまま進めると、内示後に計画が止まるリスクがあるため、早めに金融機関へ相談しましょう。

法人資料や運営体制に関する書類

補助金申請では、法人の定款、登記事項証明書、役員名簿、決算書などの提出が必要になることがあります。福祉事業を安定して運営できる法人かどうかを確認するためです。

また、管理者や生活支援員、介護職員などの配置計画、研修修了状況、協力医療機関との連携体制も重要です。建物を整備するだけでなく、開設後に必要なサービスを継続できる体制を示しましょう。

グループホーム建設で補助金を活用するときの注意点

補助対象外になる費用を確認しておく

施設整備補助では、すべての費用が対象になるわけではありません。土地取得費、造成費、外構工事、備品、運転資金などは、制度によって対象外とされる場合があります。

対象外経費を見込まずに資金計画を立てると、実際の自己負担が想定より大きくなることがあります。補助対象になる工事費と、事業者が自己負担すべき費用を最初に切り分けておくことが大切です。

同じ経費に複数の補助金を重ねられない場合がある

複数の補助金が使えそうに見えても、同じ経費に二重で補助を受けることは認められない場合があります。建設本体、開設準備費、消防設備、改修費など、経費ごとに整理しておく必要があります。

たとえば、建設本体は施設整備補助、備品や開設準備は別制度というように、対象経費が重ならない形で組み合わせることが基本です。申請前に、自治体へ併用可否を確認しておきましょう。

年度ごとに募集時期や補助額が変わる

グループホーム建設に関する補助金は、年度ごとに募集時期、補助単価、優先対象、必要書類が変わることがあります。前年に募集があった制度でも、翌年も同じ条件で使えるとは限りません。

特に名古屋市の認知症高齢者グループホーム整備は、公募の有無や募集区域、定員条件が重要です。最新の公募ページ、要綱、説明資料を確認し、古い情報だけで計画を進めないようにしましょう。

補助金だけでなく融資・自己資金も含めて計画する

補助金は建設費を抑える有効な手段ですが、入金まで時間がかかることもあります。工事代金の支払い時期と補助金の交付時期がずれる場合、つなぎ資金が必要になることもあります。

そのため、自己資金、借入、補助金、開設後の収入を含めた資金計画が欠かせません。補助金ありきで建設を進めるのではなく、補助が減額された場合でも対応できる計画を立てておくと安心です。

まとめ|グループホーム建設の補助金は地域と施設種別を確認して選ぶ

障害者向けか高齢者向けかで制度を切り分ける

グループホーム建設の補助金は、障害者グループホームか、認知症高齢者グループホームかによって使える制度が異なります。まずは自社が計画している施設の種類を明確にしましょう。

障害者グループホームでは社会福祉施設等施設整備費系の制度、認知症高齢者グループホームでは地域医療介護総合確保基金系の制度が中心です。ここを整理することで、調べるべき補助金が絞り込めます。

愛知・名古屋で建設するなら自治体制度の確認が重要

愛知県でグループホームを建設する場合は、県制度だけでなく、建設地の市町村制度を確認する必要があります。特に名古屋市内では、県ではなく市の補助金や公募が実務上の入口になります。

名古屋市では、障害者グループホーム本体整備、設置費、バリアフリー改修、認知症高齢者グループホーム整備公募など、目的別に制度が分かれています。計画内容に合う制度を選びましょう。

早めの事前相談が採択可能性を高める

グループホーム建設の補助金は、書類を出せば必ず受けられるものではありません。自治体の整備方針、予算、優先対象、土地条件、資金計画、運営体制などを総合的に見られます。

そのため、建設予定地や定員、施設類型が固まった段階で、早めに自治体へ事前相談することが重要です。補助金活用を前提にするなら、設計や契約を進める前に制度確認を行いましょう。

Three Selections
愛知の介護事業者向け
福祉施設建設会社3選
住宅型有料老人ホーム
(ナーシングホーム)
の建設なら
タチ基ホーム
タチ基ホーム公式HPキャプチャ
引用元:タチ基ホーム公式HP(https://tachiki-home-tci.com/works/)
建設の特徴

名古屋市を中心に愛知・岐阜で年間約5棟の医療・福祉施設の実績あり(2026年1月調査時点)※1。木造建築に特化して35年。仕入れ値や人件費を抑え、鉄骨造などと比べて坪単価で約30万円ほど削減できる。

事業サポート

グループ会社が訪問看護ステーションや有料老人ホームを運営。 介護関連の資格者であるスタッフが、直近の医療・福祉制度を踏まえ、開設前のサポートなど幅広く対応。

建設事例
タチ基ホームの建設事例写真
引用元:タチ基ホーム公式HP(https://tachiki-home-tci.com/works/)
種別 住宅型有料老人ホーム
(ナーシングホーム)
規模 26室
所在地 愛知県名古屋市守山区
障がい者向け
グループホーム
の建設なら
グッドホーム
グッドホーム公式HPキャプチャ
引用元:グッドホーム公式HP(https://good-home-fukushi.com/works)
建設の特徴

調整区域に福祉施設を建てるためのノウハウを持ち、土地コストを削減しつつ、幅広い建設地選定が可能。競合他社と土地を取り合う必要がなくなり、競争力強化につながる。

事業サポート

障がい者向けグループホームを自社運営し、現場での課題に精通。入居者募集・スタッフ採用・人員の配置まで実践的にサポート。

建設事例
グッドホームの建設事例写真
引用元:グッドホーム公式HP(https://good-home-fukushi.com/works)
種別 障がい者GH
規模 記載なし
所在地 記載なし
サービス付き
高齢者向け住宅
の建設なら
ネイブレイン
ネイブレイン公式HPキャプチャ
引用元:ネイブレイン公式HP(https://nabrain-fukushi.com/construction/service/entry-30.html)
建設の特徴

愛知・岐阜エリアで年間10棟以上のサ高住を手掛ける実績(2021年の実績)※2から、建物を規格化。
入居者が厚生年金の範囲内で無理なく払える家賃を起点に建設費を逆算し、事業としての安定性を優先した経営プランを提案します。

事業サポート

賃料保障のついた賃貸管理サービスを提供。日本管理センターと損保会社との提携で、保証賃料に保険がついており、収益性を担保※3

建設事例
ネイブレインの建設事例写真
引用元:ネイブレイン公式HP(https://nabrain-fukushi.com/construction/service/entry-20.html)
種別 サ高住
規模 記載なし
所在地 愛知県豊橋市

※1参照元:タチ基ホーム公式HP(https://tachiki-home-tci.com/
※2参照元:ネイブレイン公式HP(https://www.apart-kk.jp/s-grouphome/operator
※3参照元:ネイブレイン公式HP|保証を受ける条件の詳細は、直接お問い合わせください。(https://nabrain-fukushi.com/lineup/service-home/